入局・研修について
日本医科大学 千葉北総病院心臓血管外科では,日本医科大学付属病院・武蔵小杉病院の心臓血管外科と協力して,専修医・研修医の教育を行い,将来の心臓血管外科医の育成に力を注いでいます.また,消化器・一般外科からの外科医研修も,呼吸器外科と協力しながら研修プログラムを作成し,毎年,積極的に行っています。
専門修練医・研修医の声
谷 憲一 先生(平成24年卒業)
1. なぜ心臓血管外科で研修されたのでしょうか?
環器内科に入局するので、心臓血管外科で心臓手術を経験するために研修しました。
2. 日本医科大学千葉北総病院心臓血管外科での研修についてお聞かせ下さい。
週二回の開心術や、緊急手術など充実した研修をおくることが出来ました。また、手術も毎回、執刀医の横でみることができ、勉強になりました。
3. 研修希望者の皆さんへのメッセージをお願いします。
開心術を間近で見ることができ、また、術後のICU管理も一緒にみることができるので大変勉強になります。
村田 智洋 先生(平成24年卒業)
1. なぜ心臓血管外科で研修されたのでしょうか?
もともと心臓血管外科を志望しており、かねてより北総病院で研修したいと思っていました。
2. 日本医科大学千葉北総病院心臓血管外科での研修についてお聞かせ下さい。
先生方も優しく、忙しい科ではありますが、充実した研修ができます。
3. 研修希望者の皆さんへのメッセージをお願いします。
心臓血管外科は忙しい科ではありますが、充実した研修ができます。興味がある方は是非。
大野 崇 先生(平成24年卒業)
1. なぜ心臓血管外科で研修されたのでしょうか?
私は今年の4月から消化器外科に入局が決まっており、専修医になってから心臓血管外科をまわる機会があるので、その前に雰囲気を知りたかったからです。
2. 日本医科大学千葉北総病院心臓血管外科での研修についてお聞かせ下さい。
1か月という短い間ですが、たくさんの手術を経験することができました。普段は何でも聞けるアットホームな雰囲気でしたし、緊迫した手術中も、丁寧にご指導頂けてとてもありがたかったです。
3. 研修希望者の皆さんへのメッセージをお願いします。
心臓血管外科というと、何か取っ付きにくいイメージがあるかもしれませんが、北総の心臓血管外科の先生方は、患者さんに熱く、愛のある先生ばかりです。私もこの時期にまわらなければ、うっかり入局してしまっていたかもしれません! 是非一度研修してみてください。
網谷 亮輔 先生(平成23年卒業)
略歴 |
2011年
日本医科大学 医学部卒業
2011年4月-2013年3月
日本医科大学 付属病院 初期研修医
2013年4月-2014年3月
日本医科大学 付属病院 心臓血管外科 専修医
2014年4月-2015年3月
筑波記念病院 外科 医員
2015年4月-2016年3月
日本医科大学 千葉北総病院 心臓血管外科 助教
2016年4月-
武蔵小杉病院 心臓血管外科 医員
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1. なぜ、心臓血管外科を志したのでしょうか?
研修医の時、初めて心臓血管外科の手術に入った患者さんのICU死亡を経験し、救命、生還させることの困難さを実感し、そこに遣り甲斐を感じたから。
2. 日本医科大学 千葉北総病院 心臓血管外科の研修についてお聞かせください。
術者・助手として多くの手術症例及び、術後ICU管理を学ぶことのできた貴重な研修でした。
3. 入局希望者・研修希望者の皆さんへのメッセージをお願いします。
心臓が好きな先生は、是非入局を!!
内山 沙央理 先生(平成24年卒業)
1. なぜ心臓血管外科で研修されたのでしょうか?
研修医2年目の秋、血液内科か循環器内科どちらを専攻すべきか迷っていました。 その中、放射線科研修中にステントグラフトでご一緒させていただいた胸部外科の高橋賢一郎先生に研修を誘われました。専攻する科を迷っていた段階でありますが、今まで外科研修をしていなかったこともあり「今後血液内科に進路を決めることになったとしても、外科研修をしておくことは今後の糧になるであろう」と考え、研修することを決めました。 胸部外科の先生方はかっこよく、優しい先生ばかりであったのも選択を決める一助になったのは言うまでもありません笑。
2. 日本医科大学千葉北総病院心臓血管外科での研修についてお聞かせ下さい?
1週間の流れは下記のようです。
月曜・火曜:バイパス術や弁置換などの手術 水曜:ステントグラフト 木曜:回診やカンファレンス 金曜:ペースメーカーやICD挿入手術
朝8:30からのカンファから始まり、手術、手術後の患者管理で1日が終わります。 研修で一番思い出に残っていることは、開胸術に入らせてもらい動いている心臓を見て触れさせてもらった時でした。身体で動く臓器は心臓だけだからでしょうか、人の「生きる力」を感じました。 術前に息切れや胸痛があった患者様が、術後には症状がなくなり、笑顔で退院していく姿を目にして、「自分も循環器疾患を診ていきたい、外科の先生方と一緒に患者様を良くしていきたい」と思うようになりました。 この思いは今でも持ち続けており、心臓超音波検査を勉強してゆくゆくは弁膜症治療に携わっていきたいと考えています。3. 研修希望者の皆さんへのメッセージをお願いします。
忙しいですが、とても楽しく充実した研修を送れると思います!今後循環器内科に進むことを考えている研修医は心臓血管外科のローテートをしたほうがよいです。 これからの循環器医療は心臓血管外科、循環器内科、コメディカル…ハートチームで治療していく時代です。お互いの立場の考え方を理解しあうことが大切であると考えます。
高橋 賢一朗 先生(平成21年卒業)
略歴 |
2009年3月
日本医科大学 医学部卒業
2009年4月-2011年3月
日本医科大学付属病院 初期研修医
2011年4月-2012年3月
日本医科大学付属病院 心臓血管外科 後期研修医
2012年4月-2013年3月
筑波記念病院 消化器外科研修
2013年4月-2014年3月
日本医科大学千葉北総病院 心臓血管外科 助教
2014年4月-2015年3月
日本医科大学付属病院 外科系集中治療科 助教
2015年現在
日本医科大学武蔵小杉病院 心臓血管外科 助教
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資格 | 日本外科学会専門医、ACLS provider、PADI Rescue diver license |
1. なぜ、心臓血管外科を志したのでしょうか?
初期研修医として心臓血管外科で研修をした際に、他の科と比べて圧倒的に強いインパクトを感じたことを鮮明に覚えています。周術期を通して心臓や全身の状態は秒刻みでダイナミックに変化する中、毅然と立ち向かう心臓血管外科医を眩しく感じました。これほど医師の技量や判断力が患者さんの明暗を分ける分野は他に無いと感じ、この道を選びました。 さらに、そうした心臓血管外科の先輩方が、非常に気さくでアットホームな雰囲気であったことも、入局を決めた理由のひとつです。
2. 日本医科大学 千葉北総病院 心臓血管外科の研修についてお聞かせください。
心臓血管外科医としての基礎を築いた1年間でした。ひとりひとりの患者さんと向き合い、自分で心臓手術や大血管手術を執刀して退院までサポートすることを初めて経験したのが千葉北総病院です。先生方は未熟な自分に親身に指導してくださり、北総病院における日々の診療の中に、心臓血管外科のあるべき姿を見ることができました。 また、循環器内科・CCU・麻酔科の医師、看護師、臨床工学士、医局秘書、その他コメディカルスタッフの方々で構成されるハートチームが非常に効率良く機能しており、強い信頼関係が構築されています。質の高い医療が提供できる大きな要因です。
3. 入局希望者・研修希望者の皆さんへのメッセージをお願いします。
心臓血管外科医は、生半可な姿勢では務まりません。これは紛れもない事実です。実際に自分が初期研修医の時期は、「果たして自分に務まるのだろうか」と長い期間悩んだことを覚えています。しかし、この領域に魅力を感じ、心臓血管外科医となった自分をイメージできたのであれば、是非チャレンジしてみてください。この医局には、自分を導いてくれる先輩方がいます。自分の目指す、将来の医師像がきっと見つかると思います。
田上 素子 先生(平成18年卒業)
略歴 |
2006年
日本医科大学 医学部卒業
2006年4月-2008年3月
日本医科大学 付属病院 初期研修医
2008年4月-2009年3月
日本医科大学 付属病院 心臓血管外科 助教
2009年4月-2010年3月
筑波記念病院 外科 医員
2010年4月-2011年3月
日本医科大学 千葉北総病院 心臓血管外科 助教
2011年4月-2012年3月
日本医科大学付属病院 集中治療室 助教
2012年4月-2013年3月
日本医科大学 武蔵小杉病院 心臓血管外科 助教
2013年現在
中頭病院心臓血管外科 医員
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資格 | 外科専門医 |
1. なぜ、心臓血管外科を志したのでしょうか?
もともと急性期医療、救命医療に興味があり、また、手術が好きであったということもあり、研修医のときには救命医か外科医か進路を迷っていました。そのような中で、心臓血管外科をローテーションした際に、多くの緊急手術に入ることができました。多くの患者さんが、命の危険にさらされた状態から、手術を経て元気に退院していく姿を目の当たりにし、これこそが自分が目標とする医師の姿だと思い、入局を決意しました。
2. 日本医科大学 千葉北総病院 心臓血管外科の研修についてお聞かせください。
一般外科研修を終えて、私にとって心臓血管外科専門研修のスタートが千葉北総病院でした。技術、知識ともにほぼゼロに等しかった私ですが、先輩方の温かくときに厳しいご指導のおかげで、心臓血管外科の周術期管理はもちろん、ペースメーカー挿入、静脈グラフト採取、腹部大動脈瘤の執刀まで経験させていただくことができました。入局6年目となった現在は、派遣先の病院で部長と自分の2人体制で心臓手術を行っておりますが、千葉北総病院での研修が私の基礎となっています。
3. 入局希望者・研修希望者の皆さんへのメッセージをお願いします。
私自身、未熟者で何か言えるような立場ではないのですが、これほどやりがいのある仕事は他にないのではないかと感じています。道のりは長いですが、そこもまた魅力だと思います。先輩医師が行う手術、手技を見て学び、指導を受け、自分でもそれができるようになった時の喜びは言葉では言い表せません。ぜひ一緒にがんばりましょう。
廣本 敦之 先生(平成17年卒業)
略歴 |
2005年
日本医科大学 医学部卒業
2005年4月-2007年3月
聖路加国際病院 研修医
2007年4月-2008年3月
日本医科大学付属病院 心臓血管外科 研修医
2008年4月-2009年3月
筑波記念病院 消化器外科にて修練
2009年4月-2011年3月
日本医科大学付属病院 CCU専従
2011年4月-2012年3月
日本医科大学 千葉北総病院 心臓血管外科 助教
2012年4月-2013年4月
沖縄県 中頭病院 心臓血管外科
2013年現在
日本医科大学付属病院 心臓血管外科に復帰
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資格 | 外科専門医 |
1. なぜ、心臓血管外科を志したのでしょうか?
学生時代に心臓血管外科で実習した際にそのダイナミックさに惹かれたのが始まりでした。外科志望であったことも手伝って、どんどん興味を持って行ったのを今でも良く覚えています。私は臨床研修が義務化された2年目の学年にあたります。臨床研修が学外で行いやすくなったこともあり、私もその流れに乗って臨床研修の2年間は大学を離れました。しかし最初から母校の心臓血管外科に戻るつもりでした。2年間の様々な研修の中で、実は他に興味を持った科もあったのですが、初志に従う決心をして大学に戻り、心臓血管外科に入局したというのが私の経緯です。
2. 日本医科大学 千葉北総病院 心臓血管外科の研修についてお聞かせください。
田上先生は私の1年後輩にあたります。彼女は北総病院での研修が始まりと書いていますが、私の場合は消化器外科での修練が終わるとすぐに附属病院のCCUに専従しひたすら術後管理を行うことから始まりました。CCUでの2年間を経て北総病院に配属になったわけです。術後管理を行ってその後一般病棟での回復を診る、という経験は実は北総病院が初めてでした。術後管理には流儀といいますか、各病院・各医師のやり方、考え方があると思います。CCUで2年間やってきたこととは別の考え方があることを知りました。このような経験が沖縄での1年間の仕事に生きました。手術は腹部大動脈瘤・末梢血管手術・開心術のカニュレーション・静脈グラフト採取などを修練しました。これとは別に静脈瘤ストリッピング・ペースメーカー植え込みは非常に多く執刀しました。
3. 入局希望者・研修希望者の皆さんへのメッセージをお願いします。
誰もが知っていることかもしれませんが、心臓血管外科の世界に入ってそうそう簡単に様々な手技を自分で手掛けることが出来る機会を得られるわけではありません。私もそれを痛感しましたし無論今でも修行中です。ハードルが高い分、何か目標を達成できた際には自信に繋がり、更に頑張る意欲となります。この積み重ねで勝負していかなくてはなりません。濃密な時間を過ごせることは間違いありません。日本医大の先輩方はこのような時間を共に過ごすには最高の先生方です。少しでも興味を持った学生さん・研修医の先生はぜひ、躊躇なくコンタクトを取ってきて下さい。北総病院にいたら石井先生のバーベキューパーティーに足を踏み込んで行くのも良しでしょう。皆が楽しみに待っていますよ。